【eBayカメラせどり】EU向け150ユーロ以下、日本郵便で送っていた人はどうする?|前払いにできるのは27カ国中11カ国でした

EU向けDDP 日本郵便は国ごとでした 表紙 比較・まとめ

こんにちは!

EU向けの150ユーロ以下の荷物は、10月1日から関税の前払い(DDP)が必須になりました。そうなると気になるのが、「これまで日本郵便で送っていたぶんは、どうすればいいの?」というところだと思います。

先に答えを書きます。日本郵便は、送り先の国ごとに扱いを分けています。eBayが対象にしているEU27カ国で数えると、差出人が先に払う方法(DDP)で出せるのは11カ国。11カ国は受取人払い(DAP)でしか出せず、5カ国は対象の郵便物そのものを差し出せません。

2026年10月1日付の日本郵便のお知らせに国別の表が載っていて、それを27カ国ぶんだけ数え直した結果です。

日本郵便での扱い国(五十音順)数
差出人払い(DDP)も受取人払い(DAP)も使えるイタリア、エストニア、オランダ、スウェーデン、スペイン、スロバキア、マルタ7
差出人払い(DDP)だけ使えるデンマーク、フィンランド、フランス、ルクセンブルク4
受取人払い(DAP)だけ使えるアイルランド、キプロス、ギリシャ、クロアチア、スロベニア、ハンガリー、ブルガリア、ポーランド、ラトビア、リトアニア、ルーマニア11
どちらも使えない(差し出せない)オーストリア、チェコ、ドイツ、ベルギー、ポルトガル5
日本郵便でEUへ送るとき、関税の前払い(DDP)にできる国とできない国。できる11カ国、受取人払いだけ11カ国、差し出せない5カ国(2026年10月1日のお知らせより)

表が指しているのは、日本郵便の言う「IOSS制度を利用する郵便物」です(この言葉は、あとで説明します)。上の2行を足した11カ国が、日本郵便で前払いにできる国。下の2行、合わせて16カ国は、日本郵便では前払いにできません。

ひとつ、先に断っておきます。ここまでは「日本郵便がそう書いている」という話です。日本郵便の前払いで出せば、eBayの決まりを守ったことになるのか——そこは、eBayの案内には書かれていませんでした。この記事では、公式から言えることと、言えないことを分けて書いていきます。

EU向けDDPの記事(9月24日)の続きです。10月1日から何が変わったのか、という基本はそちらにまとめてあります。

この記事の前提

  • 確認日:2026年10月8日。日本郵便の10月1日付のお知らせと、eBay Japanの案内ページ(更新日:2026年9月16日)を読んで書いています。リンクは記事の最後にまとめました
  • 国の数は、10月1日付のお知らせの時点のものです。このお知らせは6月から更新が続いていて、今回が5本目でした。発送の前に、日本郵便の最新のお知らせを見てください
  • 金額の線は、eBayが「150ユーロ以下(150ユーロちょうどを含む)」、日本郵便が「150ユーロ未満」と書いています。この記事でも、それぞれの書き方のままにしています
  • 公式に何と書いてあるかの整理です。税や通関の判断はしていません。最終確認は、日本郵便・eBay・専門家にお願いします

自分の売り先はどこに入る? 国別の早見表

冒頭の表を、国の名前から引けるように並べ直しました。〇は使える、×は使えない、です。

国(五十音順)差出人払い(DDP)受取人払い(DAP)
アイルランド×〇
イタリア〇〇
エストニア〇〇
オーストリア××
オランダ〇〇
キプロス×〇
ギリシャ×〇
クロアチア×〇
スウェーデン〇〇
スペイン〇〇
スロバキア〇〇
スロベニア×〇
チェコ××
デンマーク〇×
ドイツ××
ハンガリー×〇
フィンランド〇×
フランス〇×
ブルガリア×〇
ベルギー××
ポーランド×〇
ポルトガル××
マルタ〇〇
ラトビア×〇
リトアニア×〇
ルーマニア×〇
ルクセンブルク〇×

EUで人口の多い4カ国を引いてみると、それだけで答えが3つに割れます。イタリアとスペインは両方〇。フランスは差出人払いだけ〇。ドイツは両方×です。

「ヨーロッパ向け」とひとまとめにせず、国の名前で引く。 今回いちばんお伝えしたいのは、ここです。

表を読むときの注意を2つ書いておきます。

ひとつめ。日本郵便の表には、ガドループ、仏領ギアナ、マルチニーク、モナコ、レユニオンの5つも載っています。eBayが挙げているEU27カ国のリストに名前が無い地域なので、上の数には入れていません。

ふたつめ。元の表には「IOSS制度利用無し」という列もあって、こちらは全部の国が〇になっています。eBayで売れた荷物がこの列に当たることがあるのか、当たるとしてどう使えるのか。そこは税と通関の判断になるので、この記事では立ち入りません。この列の意味が気になる方は、日本郵便かeBayに確かめてください。

「IOSS制度を利用する郵便物」とは

IOSS(アイオス)は、日本郵便の説明によると、EUの消費者に150ユーロ未満の商品を売る事業者向けの申告の仕組みです。売るときに先に集めたVAT(付加価値税)を、売った側がEUの税務当局に納めます。差出人が個人か法人かは問わない、送り状を作るときは内容品の種別で「ネット販売品(通販)」を選ぶ、とも書かれていました。

いっぽうeBayは、150ユーロ以下の対象取引では、支払いのときにバイヤーからVATを集めてIOSSを通じて納める、と案内しています。

この2つを並べて、この記事では表の「IOSS制度利用有り」の列を読みました。自分の荷物がどちらの列に当たるのかは、ここで言い切れることではありません。迷ったら、発送の前に日本郵便へ確かめてください。

前払いにできる11カ国:手順の大枠

郵便局の窓口で関税を払う、という形ではありません。日本郵便が推奨する事業者(Zonos=ゾノス社)のアプリで先に手続きを済ませて、それから郵便局へ持っていきます。

  1. Zonos社のアプリ(スマホ用とパソコン用があります)で、輸入申告をする
  2. 同じアプリで、関税などを先に払う
  3. そのままアプリでラベルを作る。ラベルには「DDP」と13けたの申告番号が出ます
  4. 郵便局に差し出す。EUあての場合、国際郵便を扱うすべての郵便局で出せるそうです

気をつけたいのは3番です。いつもの国際郵便マイページサービスで別のラベルを作ると、払った関税の申告番号と荷物の番号がつながらず、相手の国の税関に申告できない、と明記されています。 前払いにするなら、ラベルまでZonosで作りきる。これまでの出し方といちばん違うのが、この点です。

細かい画面の操作は、日本郵便が出しているマニュアルにあります(リンクは記事の最後)。

そのほか、お知らせに書いてあったことです。

  • 関税などを払うとき、Zonos社が定める手数料がかかります。金額は、このお知らせのページには載っていません
  • 郵便局のタブレットでは使えません。自分のスマホなどを使います
  • 米国あてでZonosのアプリをすでに使っている人は、同じIDでEUあても使えます
  • アプリの操作についての質問は、Zonos社へ
  • この支払いはZonos社と差出人の間の取引で、日本郵便は手続きそのものには関わらない、とされています

3ユーロの数え方にも触れておきます。日本郵便は、通販の荷物は内容品ごとに3ユーロで、HSコード(関税の分類番号)ごとではない、と書いています。eBayの書き方は「品目ごと」で、実際の申告方法と請求の単位は配送キャリアに確認を、という案内でした。年末の輸入ルールの記事では、欧州委員会の説明として「関税の分類ごと」と紹介しましたが、日本郵便の書き方はそれとも違っています。数え方は、送る手段の案内に合わせて見るしかなさそうです。ボディとレンズを1つの箱に入れたらいくらになるのか、といった計算は、この記事ではしません。実際の金額は、アプリの支払い画面で確かめることになります。

そして、いちばん気になるところ。この手順で出せば、eBayの「DDP必須」を満たしたことになるのでしょうか。

eBayの案内は、日本郵便の前払いについて説明していません。書かれているのは、DDPに対応しているかどうかは配送キャリアとサービスによって違うので、対応の可否・対象国・手数料・必要書類・請求方法を、使っているキャリアに確認してください、というところまでです。「これで大丈夫」とは、この記事からは言えません。

前払いにできない16カ国:公式に書いてあるのは、ここまで

受取人払いだけの11カ国

アイルランドやポーランドなど11カ国は、日本郵便の表では受取人払い(DAP)なら出せます。DAPは日本郵便の言葉で、関税などを受取人が払う方法のことです。

eBayが必須にしているのは、その逆でした。eBayの案内は、関税や税金がバイヤーに請求される方式(eBayの言葉ではDDU)で対象の取引を送った場合を、配送要件を満たさない発送、としています。日本郵便のDAPを名指しした文はありません。ただ、払うのが受け取る側、という向きは同じです。

差し出せない5カ国

オーストリア、チェコ、ドイツ、ベルギー、ポルトガルの5カ国は、IOSS制度を利用する郵便物が、差出人払いでも受取人払いでも出せない扱いになっています。いつ出せるようになるのかは、10月1日のお知らせには見通しがありませんでした。

eBayと日本郵便が書いている「次の手」

eBayの答えは短くて、いま使っている配送サービスがDDPに対応していないなら、DDPに対応した配送サービスへ切り替えてください、というものです。切り替え先の名前は挙げられていません。

ページの中で名前が出てくる配送サービスは、eBay SpeedPAKです。SpeedPAKでEUへ送る対象の荷物は、すでにDDPでの発送が必須になっている、料金やDDPの手数料は運営会社のオレンジコネックス社に問い合わせを、と書かれています。「SpeedPAKにすればいい」という意味で紹介しているのではありません。eBayのページに載っているのがそこまで、という話です。

日本郵便のお知らせのほうには、国際宅配便のUGX(ゆうグローバルエクスプレス)でも送れる、とあります。個人事業主を含めて、利用は申込・相談フォームから。料金や条件は、このお知らせには載っていません。

前払いにできない国を発送先から外す、国内で売る、という道は、前回の記事の「続けるなら、止めるなら」に整理してあります。

守らなかった場合、eBayは何と書いているか

基本は前回の記事と変わっていません。eBay Japanのページの更新日は9月16日のままで、10月1日のあとに書き換えられた様子はありませんでした。

  • 適用開始日より後に成立した対象の取引をDDUで送ると、eBayの配送要件を満たさない発送になります
  • 関税が理由の「届かない」(Item not received)ケースが開かれて、eBayが介入した場合、ケースはセラー不利で終わり、Defectが付きます。アピールしても削除できません
  • 関税に関するNegative・Neutral Feedbackは、削除の対象外です

今回読み直して、前回の記事に入れていなかった点が3つありました。

ひとつは、よくある質問の中の一文です。eBayは開始後のDDPへの移行状況を見続けていて、追加の対応が必要になったら、内容と開始時期をあらためて案内する、という趣旨でした。ふたつめは英語の原文ポリシーで、DDPを使わずにバイヤーともめた場合、解決の責任はセラーにあり、もめごとを理由に販売の制限がかかることがある、と書かれています。みっつめは、この必須化が「一時的な措置」と呼ばれていること。いつまでなのかは、どこにも見当たりません。

もめごとが起きなかった場合にどうなるのか。eBayが、前払いで送られた荷物かどうかをどう見分けるのか。この2つは、読んだ範囲では答えが出ませんでした。

調べても、分からなかったこと

公式の2つのページを行き来しても埋まらなかったところを、そのまま置いておきます。

  • eBayが、日本郵便とZonosの前払いを「DDP必須を満たす発送」として扱うかどうか
  • eBayのIOSS番号を、Zonosのアプリでどう伝えるのか。日本郵便のIOSSの案内ページにあるのは、国際郵便マイページで番号を入れる欄の説明です。前払いはマイページではなくZonosでラベルを作る決まりなので、そこがつながりません
  • Zonosで払う「関税等」と、eBayがすでに集めたVATが、二重にならないか
  • Zonosの手数料の金額
  • ドイツなど5カ国あてが、いつ出せるようになるか
  • 150ユーロちょうどの商品の扱い(eBayは「以下」、日本郵便は「未満」)
  • EUあての前払いで、どの種類の郵便(EMS、小形包装物など)を選べるか

上の3つは、自分で問い合わせて確かめるのがいちばん早いと思います。聞き方の例を書いておきます。

日本郵便(またはZonos社)には、「eBayで売れた荷物をZonosの前払いでEUへ送るとき、eBayのIOSS番号はどこに入れますか。VATをもう一度払うことにはなりませんか」。

eBayには、「日本郵便のZonos経由の前払いは、EU向けDDP必須の要件を満たす発送として扱われますか」。

まとめ:今日やること

  1. 売り先の国を、表で引く。 自分の出品がEUのどの国へ送れる設定になっているかを見て、11カ国・11カ国・5カ国のどこに入るかを確かめます
  2. 出品の発送設定と、発送除外を見直す。日本郵便で前払いにできる国と、できない国で、送り方を分けて考えます。商品説明に「関税はバイヤー負担」と書いたままの出品があれば、そこも一緒に
  3. 分からない点は、日本郵便とeBayに問い合わせる。上の聞き方を、そのまま使ってください

日本郵便のこのお知らせは、夏から何度も更新されてきました。日本郵便のIOSSの案内ページには、差し出せない国としてフランスやデンマークの名前がまだ残っていますが、10月1日の表では、どちらも前払いなら出せる国に入っています。今日〇の国が来月も〇とは限りませんし、×の国が開くこともありえます。発送の前に最新のお知らせを開く。面倒ですが、いまはそれがいちばん確かな方法です。

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

出典(確認日:2026年10月8日)

※この記事は2026年10月8日時点の公式発表の整理です。関税・手数料の実際の扱いは、送り方や商品によって変わります。最終判断は、日本郵便・eBay・通関業者などの専門家にご確認ください。

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