【eBayカメラせどり】EUに送るとき、11月1日から何を入れる?|”製品識別コード”は型番などの番号。同じ日に2ユーロの手数料も

EUあての発送、11月1日から製品識別コードと2ユーロ。まず型番を控えておく 比較・まとめ

こんにちは!

9月29日の記事で、「11月1日から、EUあての荷物に製品識別コードが要る」と書きました。その11月1日を過ぎました。結局なんの番号で、どこに何を入れればいいのか。入れなかったら荷物が止まるのか。EUの買い手に中古カメラを送っている人なら、いちばん知りたいところだと思います。

先に答えを書きます。製品識別コードは、関税の分類番号(HSコード)とは別の、「どの商品か」を示す番号です。eBayの説明に当てはめると、中古カメラ1台なら「eBayの商品番号」と「メーカーの型番」、それに分かれば「バーコードの番号」です。

同じ11月1日から、EU全体で2ユーロの「EU取扱手数料」も始まっています。

入れる場所は送り方でちがいます。10月19日の時点ではUGXにしか案内がありませんでしたが、その後、EMSなどの国際郵便とSpeedPAKにも出ました。eBayの出品画面は、日本向けの案内がまだありません。決まっていることと、まだのことを分けて書いていきます。

11月1日から何が変わるいま分かっている入れ方・払い方
製品識別コードEUの個人に通販で売った品の税関の書類に、品物ごとに「どの商品か」の番号を書く義務(欧州委員会の説明では150ユーロ以下。eBay(米国)は金額に関係なくと案内)国際郵便はZonos社などのアプリ。UGXは送り状の備考欄。SpeedPAKはCPaSS(入力機能が始まったかは未確認)。eBayの出品画面は日本向けの案内なし
EU取扱手数料税関の確認や検査の費用として、2ユーロの手数料が加わる(EUの法令)。3ユーロの関税とは別で、150ユーロを超える品にもかかるSpeedPAKは、HSコード1件につき2ユーロ(370円)をラベル発行時に預かる。日本郵便は内容品ごとに2ユーロと案内
11月1日からEUあてで変わることを並べた図

年末の輸入ルールの記事(9月29日)で「続報待ち」にしていた2つ、製品識別コードで何を入れるのかと、取扱手数料の金額の続きです。

この記事の前提

  • 確認日:2026年11月2日(10月19日の確認のあとに出た案内に合わせて直しました)。EUの法令、欧州委員会のガイダンス(10月5日版)、eBay(米国・日本)、日本郵便、SpeedPAKを運営するオレンジコネックス社の公式ページを読んでいます。リンクは記事の最後に
  • 円の金額は、SpeedPAKのお知らせにある額をそのまま載せています(2ユーロ=370円、3ユーロ=555円)。実際の額はラベルを作る画面で確かめてください
  • 書いている私は、いまeBayの出品を休んでいます(メルカリでは今も売っています)。この新しい手続きは、まだ自分では使っていません
  • 公式に何と書いてあるかの整理で、税や通関の判断はしていません。最終確認は、eBay・配送業者・専門家にお願いします

製品識別コードは「どの商品か」の番号

HSコードとのちがい

HSコードは「どんな種類の品か」を表す番号で、たとえば「カメラ」という分類です。製品識別コードは、その中の「どの商品か」。型番のような番号です。HSコードを入れてあるから大丈夫、とはなりません。

EUの法令に書いてある3つ

EUの委任規則(2026/1022)は、製品識別コードを3つに分けています。

種類どんな番号か出す決まり
売る側の番号(M-PID)ネットの販売者やマーケットプレイスが付ける番号品物ごとに出す
メーカーの番号(NS-PID)メーカーなどが付ける、業界標準ではない番号(型番など)品物ごとに出す
標準の番号(S-PID)バーコードの番号のような、業界標準の番号ある場合だけ

7月1日から10月31日までは任意の期間で、11月1日からは義務です。本格的な取り締まりも11月1日からです(ガイダンス)。

金額の線は、公式の説明が分かれています。欧州委員会のガイダンス(10月5日版)は対象を商品の価格が150ユーロ以下の通販の品とし、法令の附属書もそう直す作業中だと書いています。日本郵便とオレンジコネックス社の案内も150ユーロ以下です。いっぽう、eBay(米国)のお知らせは今も「金額に関係なく」で、公開中の附属書の文にも金額はありません(直した文は見つけられませんでした)。ガイダンスは説明の資料で、法令が優先すると断り書きがあります。

150ユーロ以下の品は、どの説明でも対象です。150ユーロは、荷物の中の商品の価格の合計で見ます(送料は基本的に含みません)。超える品は、要るかどうかを配送業者に確かめてください。

税関に書類を出すのは、セラーではない

EUの税関に書類を出すのは「申告者」です。150ユーロ以下の通販の品なら、eBayのようにIOSS(EUの付加価値税を売る側がまとめて納める仕組み)を使う事業者やその代理人などで、セラーが自分で出すわけではありません。

それでも、番号を用意して配送を頼む相手に渡すのは、セラーの仕事と考えるのが安全です。ガイダンスは申告者が番号を受け取れるようにすることを求め、日本郵便は提出の要否も「お客さまにご判断いただきます」、オレンジコネックス社は申告内容の責任はセラーが負う、と書いています。

eBayの説明:商品番号・型番・バーコード

eBay(米国)は9月28日のお知らせで、次のように説明しています(11月2日に見ても同じでした)。

  • 11月1日から、EUの外からEUの買い手に送るすべての品に、金額に関係なく製品識別コードが要る(金額の線は、上のとおり欧州委員会の説明とちがいます)
  • 売る側の番号は、eBayの商品番号(Listing ID)。出品ページの「About this item」の欄にある
  • メーカーの番号は、メーカーの型番(MPN)など。分からなければネットで調べるように
  • 標準の番号は、GTIN・EAN・UPC・ISBNなどのバーコードの番号。これがあれば、メーカーの番号として使ってもよい
  • 自分で発送する人、SpeedPAKを使う人は、配送業者に製品識別コードを渡さないと、配達や通関が遅れることがある

日本から出品している人にも当てはまる?

これは米国(ebay.com)のコミュニティに出たお知らせで、日本から出品するセラー向けとは書かれていません。eBay Japanのお知らせ、SpeedPAKのEU向けページ(10月20日更新。2ユーロの案内はあり)、export.ebay.comも11月2日に開きましたが、製品識別コードの話はありませんでした。出品画面のどの項目に型番を入れるのか、入れなかったら出品がどうなるのかは、空白のままです。

古いカメラは、型番が機種名しか無いことも

中古カメラで引っかかりそうなのが、ここです。欧州委員会のガイダンスは、中古品に特別な扱いは無く、元の商品の番号を出すとしています。

古いフィルムカメラは、機種名のほかに型番らしい番号が見当たらないこともあります。日本郵便の案内は例に「モデル番号」を挙げていますが、機種名をそのまま入れて通るのかは、どの公式にも書かれていません。eBayも、別の型番が無いカテゴリがあると理解している、続報を出す、と書いたままです。

番号が見つからなくても、自分で作らないようにしてください。ガイダンスでは、メーカーの番号を決めるのはメーカー側です。また、機種ごとの番号があるのにロットや1個ごとの番号をあえて使うことを、違反に当たるとしています。ここからは私の読み取りですが、ボディの製造番号を型番の代わりに書くのは、これに当たりそうです。公式が製造番号と名指ししているわけではありません。

バーコードは話が少しちがいます。法令でも「ある場合だけ」で、ガイダンス(10月5日版)にも「標準の番号が無い」ことを示すコード(Y081)が載っています。オレンジコネックス社も、無いときに独自のコードを作らないように、と書いています。バーコードの無い時代のカメラなら、探さなくて大丈夫です。新しめの機種で箱が無いだけなら、一度ネットで調べてみてください。

送り方ごとに、案内はどこまで出ているか

送り方製品識別コードの案内(11月2日時点)
日本郵便 UGXプライム・越境EC配送サービスあり。11月1日から、EUあて・個人向け・150ユーロ以下は提出が必須。送り状の備考欄に入れる
日本郵便 UGX(通常)欧州あての引受けは10月30日から停止
日本郵便 EMS・国際小包などあり。ネット通販で内容品の合計額が150ユーロ以下なら提出が義務。Zonos社などのアプリで出す
SpeedPAKあり。150ユーロ以下が対象。CPaSSに入力する案内(機能が始まったかは11月2日時点で未確認)
eBayの出品画面日本向けの案内はなし

入れなかったらどうなるのか。UGXの案内は遅れ・返送・追加の費用、国際郵便の案内は配達の遅れなど、Zonos社の説明は税関が申告を保留したり受け付けなかったりすること、と書いています。どのくらい止まるのかは、始まったばかりで公式の数字がありません。

UGXの案内では、こう

日本郵便は10月16日の案内で、UGXでEUの個人に送るときの入れ方を書いています。

  • 中身が1点なら:UGXの送り状を作るシステム(Hubez)で、備考欄に「コードの種類名+番号」を入れる(案内の例は「Merchant Product ID:123456」)
  • 2点以上なら:備考欄に「See Attached PID List」と入れ、品名ごとにHSコード・製品識別コード・その種類を書いた一覧表を、送り状と一緒に専用のパウチに入れる
  • 足りない・まちがいがあると、税関の確認や検査に回り、遅れ・返送・追加の費用がありうる

「個人向け」は、受取人がVAT(付加価値税)の登録をしていない場合のことです。UGX(通常)から切り替えるなら、新しい運賃の契約とHubezのアカウントが要ります(ギリシャあては対象外)。

UGXの案内だけ、番号の数がちがう

金額の線は、ガイダンスを読むとUGXの案内と同じ150ユーロ以下でした。残るのは番号の数です。ガイダンスは売る側の番号とメーカーの番号の2つを最低限とし、日本郵便の国際郵便の案内(10月30日)もこの2つを「必要」としています。UGXの案内(10月16日)は3種類の「いずれか」を1つ入れる形です。

どちらが通るのかは、公式の文からは判断がつきませんでした。UGXで送るなら、商品番号と型番の両方を書いておくべきかを日本郵便に確かめてください。

EMS・国際小包は、Zonos社などのアプリで

日本郵便は10月30日の「続報5」で、国際郵便の案内を出しました。11月1日から、ネット通販で内容品の合計額が150ユーロ以下の郵便物は、発送のときに製品識別コードを出すことが義務です。出す先は、関税の前払いに使うZonos社などのアプリで、モバイル版の操作マニュアル(10月28日版)では「内容品を編集」の画面を下へ送ると入力する項目があります。

  • マーチャントPID(ショップやモールが付ける商品ID、SKUなど):必要
  • メーカーPID(メーカー型番、モデル番号、品番など):必要
  • 標準PID(JAN、EAN、UPC、GTIN、ISBNなどのバーコードの番号):該当する場合だけ

eBayで売れた品のマーチャントPIDは、eBayの説明に当てはめると商品番号です。メーカーPIDが無いときは、標準PIDをメーカーPIDとして入力できます。国ごとの前払いの〇×も一部変わったので、発送の前に表を開いてください。

SpeedPAKは、CPaSSで

オレンジコネックス社は10月20日に案内を出しました。対象はDHL・FedEx・Economyの便で、EUの個人に送る申告価格150ユーロ以下の貨物です。CPaSS(SpeedPAKの注文やラベルを作る画面)に手で入力する機能を10月下旬に出す予定で、始まる日はeBayの発表を確認するように、とあります。その発表は11月2日時点で見つけられず、始まったかは確かめられていません。CPaSSの画面に入力欄があるか見てください。

入力しなければ、同社がeBayの注文や出品の情報から補います(売る側の番号はItem ID、メーカーの番号はMPNなどを優先)。その場合は補うことに同意したものとみなされ、どちらでも申告内容の責任はセラーが負います。税関で通る保証はなく、検査や返送、罰金などの費用も同社は負いません。出品ページの型番をまちがえないようにしてください。

もう1つの11月1日:EU取扱手数料2ユーロ

欧州委員会が10月7日に発表した、2ユーロの「EU取扱手数料(Union handling fee)」です。税関の確認や検査の費用をまかなうためのもので、3ユーロの関税とは別物。3ユーロとちがって、150ユーロを超える品にもかかります。国ごとに独自に始めていた手数料は、EUの手数料が始まったらやめることになっています。

何に対して2ユーロなのかは、公式の言葉が分かれています。EUの法令とガイダンスは「item(品目)ごと」で、同じ分類・同じ説明の品のまとまりを1つと数え、申告の1行につき数量に関係なくかかると説明しています。SpeedPAKは「HSコード1件につき」、日本郵便は「内容品ごと(HSコードごとではありません)」です。

ボディ1台だけの荷物なら、どの書き方でも1回と読めます。ボディとレンズを一緒に送るなら、使う送り方の案内か、ラベルを作る画面で確かめてください。

SpeedPAKのお知らせ(10月16日)内容
預かる額EU27カ国あて、HSコード1件につき2ユーロ(370円)。150ユーロ超をDHL・FedExのDDUで送ればバイヤー負担。Economyは150ユーロ以下だけ
3ユーロの関税との関係別。関税は3ユーロ(555円)。さらに合計の2.1%の処理手数料。DHLは1出荷850円も加わる
始まる日Economyは10月23日0時(日本時間)以降に作った注文から。Ship via DHL・FedExは10月27日0時以降に作った注文から
払うとき配送ラベルを発行するとき(都度払いの場合)
返金発送したあとは、届かなかった・返送されたなど、どんな理由でも返金しない

ボディ1台だけの荷物で、HSコードが1件と数えられるなら、SpeedPAKで預かる関税と手数料は3ユーロ+2ユーロ=5ユーロ、円で555円+370円=925円。お知らせの計算例では、処理手数料まで足した目安がFedEx・Economyで約944円、DHLで約1,812円です(送料は別。1ユーロ=185円の計算)。売値が安い品ほど重くなります。

日本郵便の続報5の表では、ネット通販の品は150ユーロ以下が関税3ユーロと2ユーロ、150ユーロ超が関税はEU共通税率と2ユーロです。Zonos社のアプリで実際にいくら払うかは確かめていません。

10月のDDPと、どこが同じでどこがちがう?

日本郵便でEUへ送っていた人向けの記事(10月8日)の関税の前払い(DDP)は、150ユーロ以下の荷物の3ユーロを誰が先に払うかの話で、今回は書類に何を書くかと2ユーロの話です。どちらもEUの個人への通販が対象で、セラーがEUの税関と直接やりとりしない点は同じです。

いま、やっておくこと

1. EUに送れる出品の、型番を控えておく

法令で必ず出す番号のうち、メーカーの番号はセラーの手元で用意できます。eBayも「分からなければネットで調べて」と書いています。出品ごとにメーカーの型番を確かめて、すぐ出せるようにしておく。

機種名しか見当たらない古いカメラは、eBayの続報待ちです。自分なりの番号をこしらえず、機種名を正確に控えて、送る前に配送業者へ確かめるのが無難だと思います。

2. バーコードは、ある品だけ

箱が残っていて番号が分かる品は、控えておきます。番号が付いていない品は、法令でも「ある場合だけ」です。

3. 分からない点は、問い合わせる

案内だけでは決められないところが残っています。聞き方の例です。

  • eBayに:「日本から出品しているセラーは、EUの製品識別コードを出品のどの項目に入れればいいですか。機種名しかないカメラはどうすればいいですか」
  • オレンジコネックス社に:「CPaSSの入力機能は始まっていますか。型番が機種名しか無い古いカメラは、メーカーの番号に何を入れればいいですか」(件名は「EU Tax Reform Inquiry」)
  • 日本郵便に:「機種名のほかに型番が無い古いカメラをEUの個人に送るとき、Zonosのアプリのメーカーの番号には何を入れればいいですか。150ユーロを超える品でも要りますか」

調べても、分からなかったこと

  • 日本のセラーがeBayの出品画面で何をどこに入れるか、入れなかったらどうなるか(米国向けのお知らせが日本のセラーに当てはまるかも含めて)
  • 150ユーロを超える品に製品識別コードが要るのか(欧州委員会とeBay(米国)で説明が分かれています)
  • SpeedPAKのCPaSSの入力機能が始まったのか(ログイン後の画面は見ていません)
  • 機種名しか無い古いカメラの「メーカーの番号」をどうするか
  • UGXの案内だけ、番号が「いずれか1つ」の形になっている理由
  • ボディとレンズを一緒に送るとき、3ユーロと2ユーロが何回分になるのか
  • 番号が足りない荷物が、実際にどのくらい止まるのか

まとめ:いまやること

  • 製品識別コードはHSコードとは別の「どの商品か」の番号。eBayの説明では、商品番号・メーカーの型番・(あれば)バーコードの番号。対象は、欧州委員会の説明では150ユーロ以下、eBay(米国)は金額に関係なく
  • 同じ日から、EU取扱手数料2ユーロ。150ユーロを超える品にもかかります
  • 入れる場所は、国際郵便がZonos社などのアプリ、UGXが備考欄、SpeedPAKがCPaSS(入力機能が始まったかは画面で確認)。eBayの出品画面は日本向けの案内なし
  • 今日できるのは、EUに送れる出品の型番を控えること。迷う点は、eBayと配送業者に聞く

番号を書き足す手間そのものは、1台なら大きくありません。困るのは、書く場所が送り方ごとにばらばらで、案内が10月の終わりまで動いていたことです。型番を先にそろえて、しばらくは発送の前に、使っている送り方のお知らせを開いてみてください。

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

出典(確認日:2026年11月2日)

※この記事は2026年11月2日時点の公式発表の整理です。関税・手数料・税関の書類の実際の扱いは、送り方や商品によって変わります。最終判断は、eBay・日本郵便・オレンジコネックス社・通関の専門家にご確認ください。

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