こんにちは!今回は新しい指標「回転率」で6機種を調べました。先に結論:定番機ほど、実は売れるのが遅い。「AE-1やFEは定番だから売りやすい」と思って仕入れると、在庫の海で長期戦になります。数字で見ていきましょう。
調査日:2026年7月5日/eBay.com、Ship to=United States、Item location=Japanで統一
「回転率」とは
この記事の回転率は「直近90日で売れた数 ÷ 今出品されている数」です。1.0(100%)を超えていれば、売れるペースが在庫より速い=出せばすぐ売れる品薄状態。逆に低いほど、ライバル出品の行列に並ぶことになります。利益率が「1回でいくら儲かるか」なら、回転率は「そのお金がいつ戻ってくるか」。資金が少ない人ほど大事な指標です。
6機種の回転率ランキング
| 順位 | 機種 | 出品数 | Sold件数(90日) | 回転率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Super Takumar 50mm f1.4(8枚玉明記) | 20件 | 40件 | 2.00(200%) |
| 2 | CONTAX T2 | 147件 | 215件 | 1.46(146%) |
| 3 | Super Takumar 55mm f1.8 | 146件 | 114件 | 0.78(78%) |
| 4 | Olympus OM-1(OM-1n含む) | 275件 | 189件 | 0.69(69%) |
| 5 | Canon AE-1(Program除く) | 426件 | 224件 | 0.53(53%) |
| 6 | Nikon FE | 257件 | 106件 | 0.41(41%) |
※型番混入を防ぐため、AE-1は”Program”除外、FEはFE2/FE10/FM系除外、T2はT3/TVS除外などの条件で集計しています。
定番機ほど売れにくい、が数字に出た
ワースト2は、せどり入門記事で必ず名前が挙がる定番機、Canon AE-1(0.53)とNikon FE(0.41)でした。売れていないわけではありません。AE-1は90日で224件も売れています。問題は出品数がそれ以上に多いこと。AE-1は426件、FEは257件が常に並んでいて、あなたの出品はその行列の一員になります。
特にFEは、以前の検証で「利益+1,600円の薄利」と分かっている上に、回転も最下位。薄利×遅いの二重苦で、単体仕入れの妙味は薄いというのが数字の結論です(キット化で売値を上げる工夫は別。詳しくは予算別プラン記事へ)。
速い組の共通点は「品薄」
回転率が100%を超えた2つ、8枚玉(2.00)とCONTAX T2(1.46)の共通点は品薄です。90日で売れた数が、今並んでいる在庫より多い。つまり「出品する側」に回れば、行列に並ばずレジに直行できる状態です。利益率でも優秀だった8枚玉が回転率でも1位というのは、うれしい誤算です。ただし、ここには注記が必要です。
注記(データの限界)
- 8枚玉はタイトルに「8 element」と明記された出品のみ集計。母数が小さく(出品20件・Sold40件)、数値のブレは大きめです
- 回転率は「その機種の中の平均的な話」。状態・価格設定しだいで個々の結果は変わります
- eBayのSold表示は直近約90日分。季節によっても変動する可能性があります
リサーチのコツ
この回転率は誰でも無料で調べられます。eBayで機種名を検索し、Item location=Japanで絞って(1)出品中の件数をメモ、(2)Soldフィルターをかけて件数をメモ、(2)÷(1)を計算するだけ。仕入れ判断のとき、利益計算とセットで30秒だけ足してみてください。「儲かるけど3ヶ月売れない」を避けられます。
まとめ
- 回転率=Sold件数÷出品数。資金の戻る速さを表す
- 定番のAE-1・FEは供給過多で回転が遅い。「定番=売りやすい」は数字の上では成立せず
- FEは薄利×回転最下位の二重苦。単体仕入れは慎重に
- 8枚玉とCONTAX T2は品薄で回転率100%超。出品側に回る価値あり
- 利益率と回転率、両方見て仕入れる
関連記事:8枚玉の利益検証/Takumar 55mm f1.8/予算別・仕入れプラン
「いくら儲かるか」と同じくらい、「いつ売れるか」も大切です。次の仕入れの物差しがひとつ増えたなら、うれしいです!



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