【eBayカメラせどりリサーチ】都内の有名中古カメラ店3店は”仕入れ場には向かなかった”|それでも行く価値があった理由(店頭調査シリーズ第1弾)

比較・まとめ

こんにちは!

いつもはネットの実売データをひたすら集めている当ブログですが、今回は趣向を変えて「実際にお店に行ってみたらどうなの?」を確かめてきました。店頭調査シリーズの第1弾です。

先に結論を言い切ります。今回歩いた都内の有名中古カメラ店3店は、eBayせどりの仕入れ場には向いていませんでした。店頭の値札は、当ブログで裏取りしてきたネットの仕入れ相場よりだいぶ高く、そのままeBayで売っても利益が残らない水準だったからです。

ただし注記です。これは「店頭は仕入れ場にならない」という断定ではありません。今回見たのは”有名店3店”だけ。次回はハードオフなどのリサイクル店を検証する予定で、そちらはまた別の結果になるかもしれません。

そしてもうひとつの発見。仕入れ場ではなくても、行く価値は十分ありました。その理由も後半でお伝えします。

調査の概要

  • 調査日:2026年7月11日(土)。中野→新宿を1日で歩きました
  • 対象:中野の老舗A店/新宿の大型B店/新宿の老舗C店(店名はぼかしています)
  • 店頭の価格は「その日その店で見た値札の事実」です。比較に使うネット相場は、当ブログの裏取り済み過去記事の数字のみで、相場は各記事の調査日時点のものです

店頭の値札 vs ネットの実売相場

まずは山場の比較表から。ネット相場の列は、eBay実売(Sold・Ship to=US・Item location=Japan)とヤフオク落札相場を過去記事で裏取りした数字です。

A店(中野)B店(新宿)C店(新宿)eBay売値中央値(過去記事)ヤフオク仕入れ相場(過去記事)
Nikkor 50mm f1.416,500円(世代表記なし)35,800円34,000円14,500〜27,900円(世代による)3,000〜14,400円(世代による)
Super Takumar 55mm f1.8見当たらず6,000円約10,000円約3,000円
Super Takumar 50mm f1.4見当たらず16,500円(8枚玉かは未確認)約40,000円(8枚玉)約18,000円(8枚玉)

なお、定番のCanon AE-1とCONTAX T2は、今回まわった範囲では店頭で見当たりませんでした(在庫がないという意味ではなく、私が見た売り場では確認できなかった、という事実です)。

この表から分かること

B店・C店のNikkor 50mm f1.4は34,000〜35,800円。eBayの売値中央値が世代最上位のAi-sでも約27,900円ですから、仕入れた瞬間に赤字が確定する水準です。手数料約15%と国際送料(レンズは格安の国際クーリエで実費3,000円ほど。最新料金は各自で確認)、為替目減り約2.5%を引くまでもありません。ヤフオクなら同じレンズが世代により3,000〜14,400円で仕入れられます。詳しくはNikkor 50mm f1.4のリサーチ記事をどうぞ。

C店のTakumar 55mm f1.8は6,000円。eBay売値約10,000円に対して、手数料15%(約1,500円)+送料3,000円+為替目減り(約250円)を引くとほぼトントン〜赤字。ヤフオク仕入れ約3,000円と比べると、店頭は倍の値段ということになります。

気になった例外:A店のNikkor 16,500円

1件だけ「おっ」となったのがA店のNikkor 50mm f1.4、16,500円です。もしこれがAi-s(eBay売値中央値約27,900円、極上なら35,000円超)なら計算が合う可能性があります。

ただし値札に世代表記がなく、世代未確認のため単純比較はできません。非Ai(売値約14,500円)だったら普通に高い、という話になります。世代で相場がまるで違うレンズなので、店頭で見つけたら必ず現物で世代を確かめてから判断してください。見分け方は過去のガイド記事で解説しています。

同じくC店のTakumar 50mm f1.4(16,500円)も、8枚玉なら面白い価格ですが、8枚玉かどうかは未確認です。7枚玉なら利益は薄い機種なので、ここも現物確認が必須です。

3店の様子メモ(仕入れ以外の収穫)

中野の老舗A店

  • 駅から5分以内。売り場は1階と2階の両方にあり、入り口もそれぞれ別。最初は1階だけだと思い込んでいて、2階の存在に後から気づきました(1階はキヤノン中心、2階にニコン・ライカ等)
  • ガラス棚にビッチリ展示。手に取るには店員さんへの声かけが必要
  • 客層は圧倒的に日本人男性。店員さんと話し込むマニアの方が多数
  • ジャンク売り場もありますが、狭くて混むと商品が見づらい状態でした。大きな荷物は持ったまま見られず、中央の荷物置き場に置くスタイルです

新宿の大型B店

  • 1階から5階までの大型店で、フロアがブランドごとに分かれています(5階は買取センター)。高級感があり、ジャンク扱いの品でも2〜3万円の値付け
  • デジタル中心の印象で、300万円クラスのライカの展示も。「ここぞの時に買う」お客さん向けの空気でした
  • 英語掲示・免税対応あり。外国人のお客さんも一定数

新宿の老舗C店

  • 入り口は少し入りづらい雰囲気ですが、中は清潔感があり博物館のような趣
  • ジャンクがショーケースに入っておらず、500〜2,000円で自由に触れるのが3店で唯一の特徴
  • お客さんの半分近くが外国人。外国人同士で交流が始まる場面もあり、海外需要を肌で感じました

仕入れ場でなくても行く価値があった理由

  • 相場観と状態基準を”目”で学べる。ネットの「Near MINT」「Exc+」が実物でどの程度なのか、プロの値付けと状態表記を突き合わせて見られるのは店頭だけです
  • ジャンクの掘り出しの可能性。C店の500〜2,000円ジャンクのように、触って確かめられる低価格帯には可能性が残っています(今回は検証まではできず、ここはデータ不足です)
  • 海外需要を体感できる。外国人のお客さんの多さは「日本のカメラは海外に売れる」という当ブログの前提を、数字ではなく現場で確認できた瞬間でした

まとめ

  • 都内の有名中古カメラ店3店の店頭価格は、ネット仕入れ相場よりだいぶ高く、今回の3店はeBayせどりの仕入れには向いていなかった
  • ただし「店頭は仕入れ場にならない」と断定はしない。今回はあくまで有名店3店の結果
  • 世代・型が未確認の値札(A店のNikkor、C店のTakumar 50mm f1.4)は要現物確認。化ける可能性はゼロではない
  • 仕入れ場でなくても、状態基準の学習・ジャンクの下見・海外需要の体感という価値はあった
  • 仕入れの主戦場は引き続きネット。資金計画は予算別仕入れプランの記事、何から扱うかは回転率比較の記事が参考になります

次回はシリーズ第2弾として、ハードオフなどのリサイクルショップを検証する予定です。「有名店がダメならリサイクル店はどうなのか」——ここが本命かもしれません。

1日歩いてみて、数字だけでは分からない発見がたくさんありました。みなさんも近くの中古カメラ店、仕入れ目的でなくても一度のぞいてみてくださいね。それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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