【メルカリvs買取】PENTAX 645は”ジャンクと書く前に確かめる機種”|シャッターが切れないとき、0円で試せること

PENTAX 645 メルカリvs買取 第5号の表紙 比較・まとめ

【広告】この記事には、広告(アフィリエイトリンク)が1か所あります。場所は「切れないままだったら、出口はどこか」の章の中で、リンクの手前にも「広告」と書いています。記事の数字と結論は、広告を置く前に書いたものから変えていません。

こんにちは!

メルカリvs買取シリーズの5号目は、中判のPENTAX 645(初代)です。手元にある1台を、どこでどう売ると多く残るのか。機種ごとに、実際に売れた値段で比べているシリーズです。

電池は新品に替えた。上の液晶もちゃんと点いている。それなのに、シャッターボタンを押しても何も起きない。壊れているのかどうかも分からないし、もう「ジャンク」で出すしかないのかな——今回は、そこで手が止まっている人のための回です。

先に答えを書きます。「ジャンク」と書く前に、フィルムバックを外して、もう一度シャッターボタンを押してみてください。お金は1円もかかりません。

PENTAX 645は、フィルムの入っていないフィルムバックを付けたままだと、空シャッターが切れないつくりになっています。メーカーの説明書にそう書いてあります。切れないのは故障ではなく、しくみで止まっているだけかもしれません。

この確認には値段がつきます。メルカリで売れたPENTAX 645のボディを調べたところ、動作確認済みの中央値(安い順に並べたときの真ん中の値)は34,990円、不具合が書かれたジャンクは12,800円でした。差は約22,000円です(2026年10月5日調べ)。

2026年7月、私はこの確認をしないまま、1台をジャンクとして10,000円で売っています。その話は途中に短く置きました。前回のMINOLTA CLEは「110円の電池で確かめる」回でしたが、今回は0円です。確かめる手順、結果ごとの出品文、メルカリと買取店の数字、切れなかったときの出口、の順に進めます。

調査日とデータの前提

  • 調査日:2026年10月5日(メルカリの売り切れ/買取3社が公式に出している買取額/説明書と修理の情報)
  • 対象は初代のPENTAX 645だけです。645N・645NII・645D・645Zは別の機種で、買取の上限だけ見ても2倍以上の開きがあります。自分の1台がどれなのか、先に名前を確かめてください
  • メルカリは「売り切れ」になったものだけを見ています。出品中の値段は使っていません
  • 素材は、2026年1月末〜10月4日に売れたボディ中心の出品39件(個人とショップの両方)です。説明文を1件ずつ読んで3つの区分に分けました。この記事に出てくる10,000円の1台は、39件に入れていません
  • 写真は見ていません。区分は、タイトルと説明文に書いてあることだけで決めています
  • 39件のうち3件は送料別(買い手が別に1,200円を負担)で、表示の値段のまま数えました
  • 「動作未確認」は6件、「ジャンク・不動」は7件です。1件入れ替わるだけで真ん中の値が動く件数なので、きっちりした相場ではなく「このあたり」という目安として読んでください
  • レンズ付きのセットも17件集めましたが、付いているレンズがばらばらで比べにくいため、数字はボディ中心の39件だけで出しています
  • 国内で売る話なので、為替は出てきません。eBayとヤフオクの相場は今回調べていません

「切れない」理由を、メーカーが5つ挙げています

リコーイメージングが公開しているPENTAX 645の使用説明書には、空シャッターの切り方を説明したページ(14ページ)があります。そこに、こう書かれています。

「フィルムなしのフィルムバックを取りつけた状態では空シャッターはきれません」

空シャッターを切りたいときは、フィルムバックを外すか、ボディの後ろに専用のキャップ(ボディー後キャップ645)を付ける。レンズは付いていなくてもかまわない。これがメーカーの決めた条件です。

次の15ページには、シャッターボタンを押しても切れないときに見直す点が5つ並んでいます。言い回しを変えて書くと、こうなります。

  1. メインスイッチがONになっていない
  2. 電池が減っている、入っていない、正しく入っていない
  3. フィルムを入れていないフィルムバックが、ボディに付いている
  4. フィルムを決まった枚数まで撮り終えている
  5. シャッターが開いている最中である

電池を新品にして液晶が出ているなら、1と2はひとまず通過です。そして、フィルムを入れずに確かめようとしている人は、そのまま3番に当てはまります。

35mmの一眼レフに慣れていると、裏ぶたを閉じたまま空シャッターを切るのが当たり前になっています。その感覚でPENTAX 645をさわると、ちょうどここに引っかかります。知らなければ「壊れている」と思うのが自然です。メーカーが切れない原因の一覧に入れているくらいなので、珍しいつまずきではないのだと思います。

0円で確かめる手順

道具はいりません。レンズが付いていなくてもできます。

電池は、新しい単3が6本入っている前提で進めます。まだの人は、6本とも同じメーカー・同じ種類の新品にそろえてください。説明書によると、6本のうち1本だけ逆向きでも動いてしまうことがあり、液漏れのおそれがあるそうです。向きは1本ずつ見ておくと安心です。

  1. 撮りかけのフィルムが入っていないかを見る。フィルムが入ったままフィルムバックを外すと、光が入ってフィルムがだめになります。上の液晶のフィルム枚数のところに数字が出ていたら、中にフィルムが残っているかもしれません
  2. メインスイッチをONにして、上の液晶に表示が出ることを確かめる
  3. C−S切換えダイヤルを「S」に合わせる。Sは1コマ撮影、Cは連続撮影です。空シャッターは必ずSで、Cのまま動かすと故障のもとになる、と説明書にあります
  4. フィルムバックを外す。フィルムバックの着脱つまみを起こして左へ回していくと、カチャッと音がしてロックが外れ、引き出せます
  5. 開いたところの中には指を入れない。説明書の写真に*印の付いたピンがあり、これを押しながら空シャッターを切ると誤作動や故障のもとになる、と注意書きがあります
  6. シャッターボタンを押す
  7. 結果をメモして、フィルムバックを戻す。上下の向きを確かめ、左右の端がカチッと鳴るまで押し込んでから、つまみを押しながら右へ90度回してロックします。上下を逆にして無理に入れると故障のもとです
PENTAX 645のシャッターが切れないとき、ジャンクと書く前に0円で確かめる手順の図(フィルムバックを外して試す)

ボディー後キャップ645が手元にあれば、4のあとにそれを付けて試す方法もあります。もともとの付属品ですが、付いていなければ、外したままでかまいません。

切れたときに、ひとつ知っておくと慌てずに済むことがあります。レンズを付けていて絞りがA(オート)の位置だと、バックを外した状態では1/1000秒でしか切れません。絞りを数字のほうに合わせると、1/1000秒・1/60秒・B(バルブ)が選べるようになります。速い1種類しか切れなくても、ここではそれが正常です。

手順のもとになっているのは、説明書の6〜7ページ(電池)、13〜16ページ(フィルムバックの付け外し・空シャッター・使用上の注意)、20〜21ページ(C−Sダイヤルと液晶の表示)です。5番の「指を入れない」だけは、ピンに触れないための用心として足しました。

切れたら、こう書く

確かめたことを、試した条件ごと書きます。

  • 新品の単3電池6本を入れ、上面の液晶に表示が出ることを確認しました。
  • フィルムバックを外し、C−SダイヤルをSにした状態で、空シャッターが切れることを確認しました(1/1000秒)。
  • 露出計、ほかのシャッター速度、フィルムを通しての撮影は確認していません。
  • 内容はボディとフィルムバックです。記載のないものは付属しません。

かっこの中の速度は、実際に切れたものを書きます。

空シャッターが1回切れたことと、撮影に使えることは別の話です。「完動品」「問題なし」とまとめたくなりますが、書けるのは見たところまで。3行目のように、確かめていないことも同じ調子で並べておくと、届いたあとの行き違いが減ります。

切れなかったら、こう書く

  • 新品の単3電池6本を入れ、上面の液晶に表示が出ることは確認しました。
  • フィルムバックを外し、C−SダイヤルをSにしてシャッターボタンを押しましたが、シャッターは切れませんでした。
  • 修理・部品取り向けのジャンク品としてお考えください。

同じ「ジャンク」でも、2行目があるかないかで、買う人に伝わることが変わります。ここまで試して切れなかったのなら、少なくとも「空のフィルムバックのせい」という線は消えているからです。

反対に、試していないことは書きません。「たぶんフィルムバックのせいで、本当は動くと思います」のような見立ても同じです。

試さないまま、ジャンクで売った1台

2026年7月、PENTAX 645のボディをメルカリで売りました。

売る前にしたのは、新品の単3電池6本を入れること、接点の掃除、フィルムを入れる部品(説明書の呼び名はフィルムバック。出品のときは「フィルムインサート」と書きました)の入れ直しです。電源を入れると液晶は出ましたが、シャッターボタンには反応がありません。説明文にそのとおり書いて、ジャンクとして10,000円で売れました。

シャッターボタンを押したとき、空のフィルムバックは付けたままでした。外して試してはいません。

説明書を読んだのは、売ったあとです。上に引用した一文を、そこで初めて知りました。

だからといって、あの1台が壊れていなかったとは言えません。フィルムバックを外して試していない以上、故障だったのかどうかは、今も分からないままです。はっきりしているのは、0円でできる確認をひとつ残したまま「ジャンク」と書いた、ということだけです。

メルカリでは、3つの段に分かれていました

2026年10月5日時点、ボディ中心の売り切れ39件です。

区分件数中央値売れた値段の幅
動作確認済み26件34,990円24,000〜52,800円
動作未確認(不具合の記載なし)6件18,000円8,999〜39,800円
ジャンク・不動(不具合の記載あり)7件12,800円5,000〜19,800円
PENTAX 645ボディのメルカリ相場。動作確認済み34,990円・動作未確認18,000円・ジャンク12,800円の比較グラフ

動作確認済みとジャンクの差は、中央値どうしで約22,000円(22,190円)です。ジャンクの値段は、確認済みの4割弱にとどまっています。

動作確認済みの26件は、16件が3万円台に集まっていました。個人の出品12件だけの中央値は33,250円、ショップの14件は37,900円。確認済みを個人の出品だけにしぼっても、ジャンクとの差は約20,000円あります(ジャンクの7件は件数が少ないので、個人とショップを分けていません)。

ここで気になるのは、「空シャッターが切れただけで、34,990円の側に入れるのか」という点だと思います。確認済みの26件には、店の点検済みや保証付き、フィルムを通して撮影まで済ませた出品も入っています。そこで、説明文に「実写はしていない」「通電とシャッターだけ確かめた」という趣旨のことが書かれていた4件を抜き出してみました。売れた値段は24,000〜32,000円。中央値には届きませんが、4件とも、ジャンク7件のいちばん高い値段(19,800円)を上回っています。たった4件なので、この幅に収まると約束できる数字ではありません。

ジャンク7件の中身も見ておきます。ミラーが上がったまま・シャッターが切れないと書かれたものが3件(11,500円・12,800円・19,800円)、通電しない・電池室が開かないが2件、部品の欠品が1件、理由の書かれていないものが1件でした。

このうちシャッターまわりの3件の説明文に、フィルムバックを外して試したと書いたものはありません。この3件が故障ではなかった、という意味ではないので注意してください。ミラーが上がったままというのは別の症状ですし、試したうえで書かなかっただけかもしれません。言えるのは、説明文からは分からなかった、というところまでです。

逆に、フィルムバックを外して空シャッターを切る手順に触れていた出品は、39件のうち1件だけでした。動作確認済みの1台で、売れた値段は42,800円。個人が出した確認済み12件の中で、いちばん高く売れています。フィルムを通した撮影まで済ませた個体なので、書き方ひとつで値段が上がったとは言えませんが、このカメラのしくみを知っている人の出品だということは、説明文から伝わります。

「動作未確認」の6件は、幅がとても広い区分です。不具合は書かれていないのに「ジャンク」と添えた3件は8,999〜16,000円、添えていない3件は20,000〜39,800円でした。3件ずつなので傾向と呼ぶには足りませんが、「ジャンク」のひとことが値段を下の段に寄せているようには見えます。言葉を選べば高く売れる、という話ではありません。確かめて、書ける事実を増やすのが先です。

なお、冒頭の10,000円の1台をジャンク7件に足して8件にすると、安いほうから2番目になります。飛び抜けて安く手放したわけではなく、ジャンクの幅の下のほう、という位置でした。

確かめたかどうかで値段が分かれる話は、第2号のNew FM2でも前回のCLEでも出てきました。645がちがうのは、確かめ方そのものに落とし穴があるところです。

手数料を引くと、いくら残るか

メルカリの販売手数料は、売れた金額の10%です。

区分中央値手数料10%残る額(送料を引く前)
動作確認済み34,990円3,499円31,491円
動作未確認18,000円1,800円16,200円
ジャンク・不動12,800円1,280円11,520円

ここからさらに送料が引かれます。10,000円で売った1台を送ったときは、950円でした。同じ950円で計算すると、残るのは動作確認済みで30,541円、動作未確認で15,250円、ジャンク・不動で10,570円です。箱の大きさや送り方で変わるので、自分の送料に置きかえて見てください。

送料や集荷の料金を引くと、売値のうちどのくらいが手元に残るのか。実際に売った5件で計算したものを、メルカリの手取りの記事にまとめています。

確認済みとジャンクの差は、手数料を引いたあとで約20,000円(19,971円)です。同じカメラを同じ箱で送るなら送料はどちらも同じなので、この差は送料を引いても変わりません。

買取店に出すなら

買取額を公開している大手3社の、ボディの上限です(2026年10月5日時点)。

店買取の上限(ボディ)下取り・買い替えの場合
フジヤカメラ新品同様 20,000円/良品 19,000円10%アップ(22,000円/20,900円)
マップカメラ17,500円 ※商品名は「645 JAPAN ボディ」10%アップ(19,250円。ポイント受け取りも)
カメラのキタムラ14,690円10%アップ

3社とも、表に載せたのはいちばん良い状態のときの金額です。フジヤカメラの表示は新品同様と良品の2段だけで、それより下の状態の金額は出ていません。マップカメラとキタムラも、表示は相場の目安で、正式な金額は実物を見てから決まると案内しています。査定で下がることは、ふつうにあると考えておいてください。

マップカメラについては、ひとつ断っておくことがあります。買取見積の画面に「645 ボディ」という名前の行はなく、あったのは「645 JAPAN ボディ」でした。これが初代645のことなのか、別のモデルなのかは、画面からは読み取れず、確かめられていません。17,500円は、そのつもりで見てください。

もうひとつ、表の金額にフィルムバックが含まれるのかどうかも、どの店の画面にも書かれていませんでした。フィルムバック(120)だけの買取額は、キタムラが1,990円、フジヤカメラが2,000円。マップカメラは受け付けていません。

そのうえで並べると、動くと確かめた個体なら、メルカリの31,491円(送料を引く前)に対して、買取の上限は14,690〜20,000円です。開きは約11,500〜16,800円。送料を950円として引いても、約10,500〜15,900円の差が残ります。

ただ、空シャッターを確かめただけの出品に近い先ほどの4件(24,000〜32,000円)で見ると、手数料を引いた額は21,600〜28,800円です。買取の上限との差はだいぶ縮みます。写真を撮って、説明文を書いて、重い箱を送る。その手間を省きたい人が買取を選ぶのは、十分にありだと思います。

切れないままだったら、出口はどこか

フィルムバックを外しても切れなかった。その場合、買取店は店によって入口がちがいます。

  • フジヤカメラ:故障しているものは買取できない、と案内に書かれています
  • マップカメラ:破損したもの、故障の程度が大きいものは買取できない決まりです。どこからが「大きい」のかは書かれていません
  • カメラのキタムラ:電源が入らないなど壊れたカメラも買い取る、と案内しています

壊れている個体をそのまま持ち込める大手は、この3社ではキタムラ寄りです。ただし、いくらになるかは別の話です。上限の14,690円は状態の良い個体の金額で、壊れている場合にどれだけ下がるのかを公表している店は、見つかりませんでした。

メルカリなら、ジャンクの中央値は12,800円、手数料を引いて11,520円(送料を引く前)です。試したことを書いたうえでジャンクとして出す、というのが、数字の見えているほうの出口になります。

委託販売はどうか。マップカメラは国産の中判カメラを委託の対象外にしていて、動作が不調なものも預かれない決まりです。ほかの店が動かない個体を預かってくれるのかは、確かめられていません。委託のしくみと手数料は、委託販売の回にまとめています。

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切れなかった1台を、送らずに見てもらう方法もあります。

「ニーゴ・リユース」は、オーディオ・楽器・カメラの買取店です。私はこのサービスを使ったことがありません。公式サイトに書いてあることだけを並べます(2026年10月12日に確認)。

  • 「古くても壊れていても査定します」と書かれています。必ず買い取る、という書き方ではありません
  • 方法は、家に来てもらう出張買取と、店への持ちこみです
  • 出張料・査定料・キャンセル料は無料。金額に納得できなければ断ってよい、とあります
  • 出張に来てもらえる地域は限られています。近畿・四国・沖縄などは、対応エリアの一覧に見当たりませんでした。申し込む前に、公式サイトで自分の地域を確かめてください
  • 契約のときは、いまの住所が書かれた身分証明書が必要です

いくらになるかは、申し込まないと分かりません。機種ごとの買取額は公開されていないので、この記事の買取上限(フジヤカメラ・マップカメラ・カメラのキタムラ)や、メルカリのジャンクの中央値12,800円とは比べられていません。別のサービスの話として読んでください。

オーディオ専門買取店ニーゴ・リユース

金額が合わなければ、断って大丈夫です。「外しても切れなかった」と書いてメルカリに出すほうが合う人は、そちらで。

直してから売るのは、割に合うか

リコーイメージングは、フィルム一眼レフの修理を終えています(現行のPENTAX 17を除く)。補修部品の在庫がなくなったため、と公式の一覧にあります。

民間の修理店では、料金を公開しているところが1軒見つかりました。PENTAX 645は、技術料と部品代などを合わせて42,900円から(税込)。料金表に更新日がなく、いまもこの金額かどうかは確かめられていません。実際の金額は、現物を見てからの見積もりです。

修理代の入口が42,900円、動く個体とジャンクの相場の差が約22,000円。売るために直すと、直した分を取り戻せない計算です。そもそも42,900円は、動作確認済みの中央値34,990円より高い金額でもあります。

自分で使い続けたい1台なら、話は別です。ここで比べているのは、売るときの損得だけです。

結果ごとの売り先

確かめた結果・事情向いている出口この記事の数字(目安)
外したら切れたメルカリ(試した条件ごと書く)確認済みの中央値34,990円→手数料を引いて31,491円
切れたが、手間をかけたくない買取上限14,690〜20,000円
外しても切れなかったメルカリ(試したことを書いてジャンクで)ジャンクの中央値12,800円→手数料を引いて11,520円
切れず、発送もしたくない壊れたカメラも受ける買取店金額は査定しだい(公表なし)
直してから売る数字が合いにくい修理42,900円〜に対し、相場の差は約22,000円

メルカリの金額は、どれも送料を引く前です。

eBayで売ってきた人へ

この1台をeBayに出すか、国内で手放すか。迷っている人もいると思います。

PENTAX 645は、ボディだけで1,320gあります(説明書の仕様)。ここに単3電池6本とフィルムバックが加わるので、35mmの一眼レフより国際送料がかさみやすくなります。買い手の側にかかる関税などの負担も、このところ読みにくくなっています。動くかどうかはっきりしない中判を海外へ送るより、国内で手放す。それはごく普通の選び方だと思います。eBayの相場は今回調べていないので、どちらが多く残るかまでは言えません。

eBayに出す場合も、確かめる手順は同じです。状態を「For parts or not working」にする前に、フィルムバックを外して試してください。説明文には、こう書けます。

  • 切れたとき:Shutter fires at 1/1000 with the film back removed (C-S dial set to S). Not film-tested.
  • 切れなかったとき:Shutter does not fire, even with the film back removed and the C-S dial set to S. Sold for parts or repair.

海外の買い手は実物を手に取れません。何をどの条件で試したのかが書いてあることは、国内以上に効いてきます。

今回、分からなかったこと

  • 10,000円で売った1台が、本当に壊れていたのかどうか。フィルムバックを外して試していないので、答えは出ません
  • 空シャッターが切れることだけを確かめた個体が、実際にいくらで売れるか。近い4件は24,000〜32,000円でしたが、自分では試していません
  • マップカメラの「645 JAPAN ボディ」が初代645のことかどうか
  • 買取の上限にフィルムバックが含まれるか。壊れている場合にいくら下がるか
  • 民間の修理料金が現在も同じか。シャッターが切れない症状が実際いくらで直るか
  • お店の中古の販売価格。調査日には大手の在庫がほとんどなく、比較に使える数がそろいませんでした
  • eBayとヤフオクの相場

まとめ

  • 電池を替えて液晶も点くのにシャッターが切れないPENTAX 645は、「ジャンク」と書く前に、フィルムバックを外し、C−SダイヤルをSにして、もう一度シャッターボタンを押してください。かかるお金は0円です
  • 空のフィルムバックを付けたままでは空シャッターが切れない、というのがこのカメラのしくみです。メーカーの説明書に書かれています
  • 切れたら、試した条件ごと説明文に書いてメルカリへ。動作確認済みの中央値は34,990円、ジャンクは12,800円で、差は約22,000円でした(手数料を引いたあとで約20,000円。2026年10月5日時点)
  • 切れなかったら、「フィルムバックを外しても切れなかった」と書いてジャンクで出します。買取に持ち込むなら、故障品を受けない店があるので、先に各店の案内を見てください
  • 手間を省きたいなら買取も候補です。上限は14,690〜20,000円。いちばん良い状態の金額なので、査定で下がることがあります
  • 売るために修理するのは、数字が合いにくいです。メーカーの修理は終わっていて、民間は42,900円から。相場の差の約22,000円を上回ります
  • ジャンクと動作未確認は件数が少なく、1件で動く数字です。金額の最終確認は、各社の査定と最新の案内でお願いします

あわせてどうぞ

  • 第4号・MINOLTA CLE(110円の電池で確かめてから出した回)
  • 第2号・Nikon New FM2(「動作未確認」と書くと、買取との差が消える回)
  • 番外編・委託販売(4つめの出口)
  • 電池の早見表(電池が入っていない1台、売る前に何を買うか。21機種ぶん)

電池を替えても切れないPENTAX 645が手元にあったら、説明文に「ジャンク」と打つ前に、フィルムバックのつまみを起こしてみてください。切れたら、切れたと書けます。切れなければ、外しても切れなかったと書けます。かかるのは数分で、お金はいりません。

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

データの出典(調査日:2026年10月5日)

  • メルカリ(jp.mercari.com)販売状況「売り切れ」で絞り込み。初代PENTAX 645のボディ中心39件(動作確認済み26件/動作未確認6件/ジャンク・不動7件。個人とメルカリShopsの両方。2026年1月末〜10月4日に売れたもの)
  • PENTAX 645 使用説明書(リコーイメージング公式サイトで公開されているPDF)6〜7・13〜16・20〜21・68〜69ページ
  • リコーイメージング 修理可能製品一覧(2026年7月1日現在の表示)
  • フジヤカメラ 買取検索・買取のご案内(fujiya-camera.co.jp)※「新品同様」「良品」の2段階表示
  • マップカメラ 買取見積・買取規約・委託規約(mapcamera.com)※表示は上限価格。商品名は「645 JAPAN ボディ」
  • カメラのキタムラ ネット中古 買取り価格・買取の案内(net-chuko.com/kitamura.jp)※表示は上限価格
  • 民間の修理店1軒が公開している修理料金表(更新日の記載なし)
  • 売却の記録:2026年7月、メルカリ、PENTAX 645 ボディ、ジャンクとして10,000円

※買取額は各店が公表している上限、または段階別の表示です。実際の査定額は状態によって変わります。手数料率・送料・買取や委託の条件は、各サービスの最新の案内でご確認ください。経理や税金の扱いについては、税理士など専門家にご相談ください。

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