こんにちは!今回のリサーチは、オールドレンズの定番中の定番、Super Takumar 50mm f1.4です。先に結論から言います。このレンズは“同じ名前なのに別物”です。前期型(8枚玉)は仕入れて利益約1万円超えが狙える一方、後期型(7枚玉)は同じ名前でも利益はその半分以下。型の見分けができるかどうかで、勝敗がほぼ決まります。
調査日:2026年7月5日/為替:1USD=161.38円(円は実売値、ドルは換算)
8枚玉と7枚玉って何?
同じ「Super Takumar 50mm f1.4」でも、初期に作られた前期型はレンズが8枚構成(通称・8枚玉)、その後の量産期は7枚構成(7枚玉)です。8枚玉は流通量が少なく、海外のコレクター人気が非常に高いモデル。eBayでのSold件数も8枚玉が圧倒的に多く、需要の主戦場は8枚玉でした。
eBay実売価格(Sold実績・日本のセラー限定)
| 型 | 最安 | 中央値 | 最高 |
|---|---|---|---|
| 前期型(8枚玉)レンズ単体 | 約32,000円($198) | 約40,000円($248) | 約53,000円($328、黄変なし明記の個体) |
| 後期型(7枚玉)レンズ単体 | データ不足(日本セラー確認は1件のみ:22,586円) | ||
| ボディ付きセット(型不問) | 17,000〜34,000円程度(件数少なめ・参考値) | ||
※直近3ヶ月ほどのSold(実際に売れた価格)のみを集計。8枚玉は30件以上の実績があり、データの信頼度は高めです。7枚玉は日本発送の売れた例がほとんど見つからず、ここは注記のとおりデータ不足です。
ヤフオク仕入れ相場(落札実績・直近180日・ジャンク除く)
| 型 | 落札例 | 中央値 |
|---|---|---|
| 前期型(8枚玉)単体 | 17,000円/18,364円/22,000円 | 約18,000円 |
| 後期型(7枚玉推定)単体 | 2,700〜15,000円(12件) | 約8,000円台 |
| Spotmatic SPボディ付き(型不問) | 1,800〜12,650円(7件) | 約5,800円 |
※出典:ヤフオク落札相場(オークフリー併用)。ジャンク品・他レンズとの抱き合わせは除外しています。
利益のざっくり見積もり
前提:eBay手数料は売値の約15%、国際送料は格安の国際クーリエで実費数千円(レンズは軽いので3,000円で計上。最新料金は各自で確認を)、為替・決済の目減りは売値の約2.5%で計算したざっくり見積もりです。
| 型 | 売値 | 仕入れ | 利益目安 |
|---|---|---|---|
| 8枚玉単体(中央値) | 40,000円 | 18,000円 | 約12,000円(売値比約30%) |
| 8枚玉単体(高値ケース) | 53,000円 | 22,000円 | 約18,700円(売値比約35%) |
| 7枚玉単体(参考値) | 22,586円 | 8,000円 | 約7,600円(データ不足のため参考) |
| ボディ付きセット | 20,000円前後 | 5,800円 | 約5,700円(送料5,000円で計算) |
ポイントは、8枚玉の利益率が売値比で約30%と、前回の55mm f1.8に続いて「利益率20%の壁」をレンズがまた超えてきたこと。そして同じ名前の7枚玉では利益額が半分以下になることです。
状態(黄変・アトムレンズ)の価格差メモ
8枚玉はトリウム入りガラス(いわゆるアトムレンズ)を使っていて、経年で黄ばむのが普通です。今回のデータでは「黄変なし」を明記した個体が最高値(53,000円台)でしたが、1件のみなので断定はできません。実際のところ、黄変やトリウムを逆にセールスポイントとして売っている出品も多く、価格への悪影響は限定的という印象でした。売るときは黄変の程度を写真と説明文で忠実に伝えればOKです。
根拠にした売れた例(抜粋)
- 8枚玉単体:Near MINT級 50,014円(7月)/Early Model 38,044円(7月)/Near MINT 40,174円(6月末)/Early MINT 51,627円(6月末、2件)/Excellent+5 32,107円(6月)/黄変なし明記 53,079円(6月)/Early N MINT 48,400円(5月末)
- 7枚玉単体:from JAPAN明記 22,586円(4月中旬、日本発送を確認できた唯一の例)
- ボディ付き:Mint・黒ボディ+ケース 33,718円(7月)/Exc+3 17,423円(4月)
リサーチのコツ
国内相場は「8枚玉」「前期型」という言葉が入っているだけで跳ね上がります。逆に言えば、出品者がその言葉を使っていない出品を、写真の前玉の大きさやシリアル番号(前期は6桁台の若い番号が多い)から自分で見抜ければ、相場より安く仕入れられる可能性があります。ボディ付きセットは型を明記しない出品が非常に多いので、ここが一番の狙い目です。
レンズせどりの基本は、前回のSuper Takumar 55mm f1.8のリサーチ記事もあわせてどうぞ。
まとめ
- Super Takumar 50mm f1.4は“同じ名前なのに別物”。8枚玉か7枚玉かで利益が大きく変わる
- 8枚玉:仕入れ約18,000円→売値約40,000円、利益約12,000円(売値比約30%)
- 7枚玉:日本セラーの売れた例が少なくデータ不足。無理に狙わなくてよい
- 黄変は悪影響限定的。程度を忠実に書けば売り文句にもなる
- 見分けはシリアル番号と前玉。型を明記していない出品が狙い目
「同じ名前だから同じ相場」と思い込むと、仕入れで損をします。型番を見抜く知識は、そのまま利益になります。あなたの次の仕入れの参考になればうれしいです!



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